神戸空港の新名物 うまいいかとうまいたこ
使い勝手が良くて、コンパクトな神戸空港
神戸空港と言えば、最近では関西への観光客が数多く利用していると聞きます。
人気の理由。憶測ですが、まず、就航便がスカイマークなので安い、というのが大きいと思います。JALやANAの半額で乗れる場合もあるので、とても魅力的です。
そして、駅とダイレクトにつながったモノレールに乗れば、神戸市の中心地である三ノ宮駅まで約30分で着いてしまうのも好ポイントでしょう。さらに、三ノ宮駅からJR線か阪急電車に乗り換えれば、大阪駅まで30分程度、京都方面(JR京都駅、阪急河原町駅)まで約1時間で行けてしまうので、関西旅行を考えれば、ここまで使い勝手のいい空港はありません。
あと、意外と神戸空港の中が面白い!
就航便はほぼスカイマークとANAなので、そのぶん空港がたいへんコンパクト。発券場、手荷物検査場、搭乗口、売店が全て視界のうちに入りますから、迷子になりませんし、移動も大変スムーズになります。
先述したモノレール(ポートライナー)への乗り継ぎも、伊丹空港や羽田空港に比べると、格段に楽。モノレール下車後、3~4分くらいで発券場に着きます。
旅行の最後の仕上げとなるお土産も、空港直営店が向かい合わせに2軒あるだけなのに、買いたくなるアイテムはしっかり揃っています。
神戸と言ったら、やっぱりスイーツ!
神戸と言えば、まず思い浮かぶのは神戸プリンでしょう。神戸空港には、いつ行っても神戸プリンが山のように積んであって、しかも飛ぶように売れています。私もよく買いますが、ありきたりなようで他と全然違う上品な甘さ、滑らかな触感がたまりません。
最近は「神戸魔法の壷プリン」なんてものも見つけました。以前、森長という会社の「半熟生カステラ」という商品を紹介しましたが、冷蔵庫でゆっくり解凍して食べると美味しかったり、あと3つの味が楽しめたりするなど、両者は非常に似ています。
ちなみに壷プリンの3つの味とは、濃厚カスタードのプリン、上品な甘みのクリーム、底部のカラメルソースの各々のこと。この別々の美味しさが、まるで口の中でとろけるようにブレンドされるんですね。絶品です。
江戸時代以来の老舗 樽屋五兵衛の超逸品
甘いものばかり紹介したので、お父さんがビール片手に美味しく頂けるものも紹介しましょう。“兵庫津 樽屋五兵衛「うまいっ!たこ」と「うまいっ!いか」”です。
冠名の樽屋五兵衛は、生産者である協和商事株式会社さんの旧社名で、何と創業は文政年間。
そう、何とメーカーの協和商事さんは江戸時代から続く会社なのです!
皆さんもご存知かと思いますが、神戸は平清盛によって世界でも指折りの貿易港として発展を遂げ、中世には重要な戦略拠点として存在感を高めてきた天下の要衝。
やがて、徳川家康が天下を治め、商い中心の世の中がやってくると、地の利の高い神戸で商業が活発化し、漢方医・両替商・造船・マッチ等商いなど様々な事業で成功を納めていた樽屋五兵衛が、群雄割拠の実業界において、その名を轟かせるようになったのです。
ところが、昭和の初めになって突如、樽屋五兵衛は解散します。新たに海産物卸問屋としての協和商事株式会社を立ち上げ、再スタートを切ったのです。まさに時代の変化に合わせた素早い対応だったと言えるでしょう。
そして新生・協和商事さんは、兵庫県産の「いかなご」に注目。これに高知産生姜、醤油・みりん、日本酒を加えて炊き上げ、「いかなごくぎ煮」として売り出したところ、空前の大ヒットとなり、同社の業績は大幅アップ。兵庫県を代表する会社にまで成長しました。
その後も阪神大震災など様々な悲運に見舞われましたが、それらのピンチを社員一丸で乗り越え、平成20年には初心に立ち戻って「樽屋五兵衛」の名前をブランドとして復活させたのです。
それにしても、さすが江戸時代から受け継いできたノウハウを持つ会社です。それぞれの商品がとても美味しく、またオンリーワンの特徴を持っています。
神戸空港のお土産売店で発見した「うまいっ!たこ」と「うまいっ!いか」も絶品で、何とお値段は大変リーズナブルな500円+税。
おやつ感覚の干物とは思えないほど、身はしっとりぷりぷりしていて、一度口にするとなかなか止められません。歯ごたえを楽しむならタコ、酢っぱい大人の味を楽しむならイカということで、ぜひ食べ比べをお勧めします。
なお、神戸空港に行かなくとも、下記の協和商事さんのサイトから直接購入することもできますので、お試しあれ。