アルプスを眺めながら信州そばを食す
長野県の雄大かつ風光明媚な景色に感動
むかし、「8時ちょうどの~ あずさ2号で~」という歌が流行りましたね。
狩人でしたっけ?
私はこの曲はリアルタイムでは知らなくて、「ひょうきん族(こちらも古いか笑)」のぼんち・おさむ師匠のネタでよく聞いていました。
ちなみに「あずさ2号」とは、関東圏の方ならご存じだと思いますが、東京から長野に出る際に乗り換えなしで行ける、特急列車の名称です。
ただし今回、私が新宿駅から朝の8時に乗車したのは、「あずさ2号」ならぬ「スーパーあずさ5号」松本行き。度重なるダイヤ改正と列車の最新化で、「8時ちょうどのあずさ2号」は、現代ハイテクの粋を尽くした「スーパーあずさ」に姿を変えていました。
そんなスーパーあずさに乗車し、心地よいシートに腰を掛けて約2時間ほど。
車窓が長野県の雄大な山々をとらえ、いかにも涼しげな景色が目の前に広がってくると、そこは私にとって初めての訪問となる信州でありました。
降りたの茅野という駅。そこでレンタカーを借り、まずはかねてより知人から勧められていた杖突峠・峠の茶屋「風聲庵」(ふうしゅうあん)を目指します。
茅野駅から車を飛ばして30分ほど。
いかにも趣のある古民家のような建物が現れます。ここが「風聲庵」。
澄み渡った青空で空気も美味しく、周りは絶景。感動で言葉が出ません。
ちなみに、長野県は山々に囲まれていますので、「峠の茶屋」はここ以外にもたくさんあります。
しかし、「風聲庵」から見下ろす景色はひときわ素晴らしい気がします。
前面に広がるのは有名な八ヶ岳。2,500m級の山々が連なります。
さらに、「風聲庵」のある杖突峠の後方にあるのが、高遠地区。
歴史にお詳しい方はピンときたでしょう。そう、高遠は信濃の勇将・武田勝頼が織田信長によって滅ぼされた悲劇の地としても知られます。
それだけではありません。杖突峠から望むことができる諏訪地区も、元は武田氏と非常に因縁の深かった諏訪氏の所領であり、「風聲庵」はまさに壮絶な戦乱の歴史を今に伝える場所に存在しているのです。
歴史ロマンに胸をときめかせながら、とりあえず「風聲庵」に入店。
見晴らしの素晴らしい客席に腰を掛け、メニューに目を遣ると、彩り五色蕎麦、五平餅と蕎麦、高遠蕎麦、すんき蕎麦などが書いてあります。
私は彩り五色蕎麦を注文。
冷たい信州そばにとろろや山菜など、5種類のヴァージョンが楽しめるものです。
お蕎麦ののど越しの良さ、素朴だけど味わい深いツユの組み合わせが絶妙で、さらに様々な具が愉しめるという、この上なく満足感の高い逸品でした。
おかげさまで、外の素晴らしい景色を眺めながら、ゆっくりとお蕎麦を堪能し、他に代えがたい素敵なランチを楽しむことができました。
皆様にもぜひ、この信州そばは堪能して頂きたいところですが、長野はなかなかアクセスしづらい場所。食べに行くのも一苦労です。
「(・ω・)ノ いや、スーパーに行ったら信州そばなんてたくさんあるじゃん。」
またはそういう声もあるでしょう。たしかにスーパーの信州そばでも十分すぎるくらい美味しいですから、それで間に合います。
しかし、ここは本場・長野県の桝田屋さんというメーカーの信州そばをご紹介したいと思います。
桝田屋食品株式会社さんは、長野県飯山市にある製麺所さんで、創業は昭和33年。すでに50年以上が経っています。
うどんやきしめんなども手掛けておられますが、やはりメインは信州そば。
|
非常に本場の味に近いですが、本場で作っているのでそれはそうでしょう笑。
細麺ですがコシはしっかりしていて、つるつると行ける感じ。また付属のツユも濃厚な甘さで、好きな方は病みつきになってしまうかもわかりません。
まあ、ご自宅でこのクオリティのものを気楽に味わえるのは良いと思います。
オススメ!