今から飲食店の経営にチャレンジしたい方へ④
そもそも決算書って何だろう? - 02.青色決算書を読む
前の章で述べました通り、個人事業主は毎年3月までに、前年1月~12月までの会計情報を記録した決算書を作成し、税務署に提出しなければなりません。
あなたがもし開業するのであるならば、同様にこの決算書なるものを作成しなければいけないことは覚悟しておいてください。
しかし、今から開業を目指す段階の方であれば、この決算書を今のお勤め先から入手して、教材として使うのが吉でしょう。まあ8割がたムリですが......。
(´・ω`・)エッ?(´・ω`・)エッ?(´・ω`・)エッ?(´・ω`・)エッ?(´・ω`・)エッ?(´・ω`・)エッ?
ちょっとビックリしたか、お怒りになった方もいらっしゃるでしょう。
これには理由があるんです。
実は、決算書と言うのは相当濃厚な個人情報と言えます。会社と関係ない第三者が決算書を入手し、儲かってると分かれば猛烈な営業攻勢をかけてくるでしょう。
また、苦しい資金繰りが分かれば、金融業者のファックスあたりが舞い込むかもしれませんね。
さらに、内部の社員であっても、赤字続きでやばいと分かったら、見切りをつけて逃げるかもしれませんし、儲かっているのに自分の給与が低いと、会社忠誠心は下がってしまいます。
普通の経営者なら、決算書は自分と役員、主要取引先、税理士以外に見せることはまずありません。
ただし、上場企業など会社決算を公告しなければいけない会社もあり、そうした企業の決算書はネット上に公開されています。
上記サイトには大手企業の決算公告、決算短信などが掲載されており、読めるのであればこんなに企業の決算情報が詰め込まれたものはありません。
しかし、これらが読めるのであれば、あえて上記サイトから決算書を引っ張らなくとも、すでに自分で決算書が「書ける」レベルにあると思います。
このブログの目的は、(特に飲食店の)個人開業をめざす方に経営の初歩を学んでもらうことですから、上場企業レベルの決算書作成・読解知識を求めるものではありません。
ですから、個人事業主が作成する青色申告決算書で以て、「うまくいく経営・ちょっとヤバいかもな経営」を一緒に考えていきたいと思います。
次回から、具体的に決算書を読んでいきましょう。