太郎雑記

つれづれなるままに、よろずのことについて語ります

果てしないカステラの旅 第2回 和泉屋・長崎カステラランド

御三家にチャレンジする気鋭の和泉屋さん


和泉屋 五三焼カステラ

 

長崎県のカステラ御三家と申しますと、福砂屋さん、松翁軒さん、文明堂総本店さんの3社です。

しかし、県内には他にも有名かつ素晴らしいカステラを提供するメーカーさんがたくさんあります。

そのひとつで、近年急激な勢いで売上・知名度を伸ばしているのが「和泉屋(いずみや)さんです。

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1956年創業と言いますから、戦後、特に被爆の傷跡生々しい長崎において、「やるぞっ!」の一心で頑張ってこられたメーカーさんの一つでしょう。

自社ならではのカステラを必死に磨き上げつつ、様々なアレンジ商品にも着手し、長崎しよこらあと、綺麗菓(きれか)、カステララスクなどを開発。特にカステララスクは柔らかいカステラとサクッとした食感のラスクの組み合わせということで、発売当時から愛されている商品です。


 

恋するラスク20袋入スティックタイプ サクッとした食感のカステララスクを、4種のチョコで包みました。

さて、現在和泉屋さんの商品は県外から来られた旅行客さんでも簡単に購入できます。まずは長崎空港で、平成30年現在、広々とした店舗を2階に構えておられます。空港内で店舗を構えているカステラメーカーさんは他に福砂屋さんしかありませんので、勢いを感じますね。

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次に、長崎市内最大の商業地・浜町に広大な店舗が2店あり、最近は中国人観光客と思しき団体さんで賑わっています。余談ですが、同じ浜町には「とれとれ旬や」という農産物レストラン・直売所もあり、実はこちらも和泉屋さんの運営です。

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長崎市の商業地・浜町の和泉屋さんはこちら

★同じ浜町のベルナード観光通りにある本店

眼鏡橋側にあるとれとれ旬家さんも和泉屋さんの経営

こうしたことから、長崎で和泉屋さんと言えば、多角化経営の成功例として知られており、カステラ以外の商品の見定めにも手を抜かず、高いクオリティで提供しているのは本当にすごい手腕だと思います。

そんな和泉屋さん。平成30年の8月に、長崎県雲仙市に「長崎カステラランド」なる施設を完成させました。

もともと和泉屋さんは県内各地に、「観光バスが立ち寄れて、美味しい長崎の料理が食べられて、最後にお土産のカステラを買って買えることができる」施設をいくつか作っていましたが、ここはその総決算というべきスポットです。

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諫早市から島原方面に向けて車を走らせると、やがて風光明媚な田園風な景色に変わります。すると右手に、大きなカステラの写真が入った看板が出現!

広大な駐車場に車を停めると、前面にピカピカのオールガラス張りの豪華な施設「長崎カステラランド」が広がり、一般の観光客さん、買い物客さん、修学旅行生などでごった返しています。

中に入りますと、ホール内はとても広々として、左手には300席を誇る展望レストランが、右手には大勢のお客さんで賑わうカステラの販売所があります。

何とお出迎えは、愛嬌たっぷりのロボット君。記念写真も撮れますよ。

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そして、彼の隣には美しい橘湾が望めるトイレ(向こうからは見えませんのでご安心を笑)があり、レジ奥には工場見学ルートが設置されています。すなわち、カステラランドは観光施設なだけではなく、実際にカステラ工場の機能も備えた建物なんですね。

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残念ながら、工場見学ルートは撮影禁止なのでお見せできません。しかし、実際にカステラが最新鋭の設備で作られていく様子が確認でき、圧巻です。これはぜひ、皆様ご自身の眼でご覧になられて損はないと思います。

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さて、ひとしきり見学してカステラを購入した後は、おたのしみ、ランチタイムです。

展望レストランもまた、美しい橘湾を眺めながらゆったりでき、しかもメニューは1000円程度のリーズナブルなものばかり。写真を見てください、美味しそうでしょ?

カツカレーの豚は雲仙のもみじ豚、オムライスや親子丼の卵は和泉屋さんのカステラと同じものを使うなど、嬉しいこだわりです。

ちなみに、下にメニュー表を載せておきますね。

http://www.n-izumiya.com/shop/castellaland_menu01-20181102.pdf

 

今回はカステラの旅と言っておきながら、企業紹介みたいになってしまいましたが、老舗以外にもこうしたユニークな取り組みで頑張っておられるメーカーさんもぜひご紹介したかったので、取り上げてみました。

 

長崎カステラランド マップ